ベリー・ブラザーズ&ラッドのジン、No.3(ナンバー3)の味の評価
ベリー・ブラザーズ&ラッドの「ナンバー3」(Berry Bros. & Rudd, No.3)というジンを飲んだ味の評価、メーカーの歴史などについて紹介します。
ベリー・ブラザーズ&ラッドは、英国王室御用達の歴史あるワイン商です。ワインだけではなく、ジン、ウイスキー、コニャックなどの独自の蒸留酒も手がけています。
概要
- No.3|Berry Bros. & Rudd Ltd
- No.3 London Dry Gin|Berry Bros. & Rudd Ltd
No.3に関するメーカー公式ページ。(英語ページ)
- Gin|Berry Bros. & Rudd Ltd
ベリー・ブラザーズ&ラッド社が取り扱うジンの一覧
- Berry Bros. & Rudd Ltd
ワインに関するメーカー公式ページ。(日本支社の日本語ページ)
名前 | メーカー | 原産国 | 色 | 導入 | 度数 | 香り |
---|---|---|---|---|---|---|
No.3(ナンバー3) | ベリー・ブラザーズ&ラッド社 | イギリス(オランダ) | 無色透明 | 46度 | 強烈な薬草 |
ベリー・ブラザーズ&ラッドの歴史
- ベリー・ブラザーズ&ラッド社
Berry Bros. & Rudd Limited(略称: BBR)は1698年に創業した。
エリザベス女王、チャールズ皇太子からも御用達指定を受けているイギリス最古の老舗ワイン&スピリッツ商。店の奥には同社の「聖域」として開店当時から数多くの賓客をもてなしてきたパーラー(The Parlour, 応接室)がある。
パーラーでは数々の商談や顧客との会食がおこなわれ、同社の歴史と伝統を作り上げてきた。
英語の公式ページにこんなことが書かれています。私は英語が苦手なので翻訳が間違ってたらすみません。
The name No.3 refers to the address in St James’s Street, London: our home since 1698. No.3 was created to be the last word in gin for a Dry Martini.
ナンバー3は、1698年以来の私達のホームであるロンドンのセント・ジェームスズ・ストリートの住所「3番地」を指します。ナンバー3はドライ・マティーニのための最高のジンになるように作られました。
No.3の導入時期については記述が見つかりませんでしたが、サイトページのトップでも「3 ST JAMES’S STREET, LONDON」という文字を掲げていて、この3という数字が特別な存在であることが分かります。
ボトルには聖域(The Parlour)を開ける鍵のデザイン
ボトルの前面にあしらわれている鍵のエンブレムは、カティーサークを開発した時にも使用されたパーラー(The Parlour, 応接室)の鍵です。
No.3に使用されているボタニカルズ
6種類のボタニカルズから形成されています。ザ・ボタニストは31種類ものボタニカルズを使用しています。それにたいして6種類というのは少なくて心もとないように感じますが、飲めばそんなことは払拭されます。
カテゴリー | No. | 原産国 | 英名 | 和名 |
---|---|---|---|---|
果実 | 01 | イタリア | JUNIPER BERRIES | ジュニパーベリー |
02 | GRAPE FRUIT PEEL | グレープフルーツピール | ||
03 | スペイン | ORANGE PEEL | オレンジピール | |
薬草 | 04 | ANGELICA ROOT | アンジェリカの根 | |
05 | モロッコ | CORIANDER SEED | コリアンダー | |
06 | CARDAMOM PODS | カルダモン ホール |
公式の解説によると、コリアンダーは蒸留中にレモンの風味をプラスしてくれます。
飲む前に、まず鼻を近づけるとジュニパーの香りがして、飲めば温かみのあるスパイシーなカルダモンの香りに乗ってジュニパーのフローラルな香り。フィニッシュでは素朴でさりげないアンゼリカの香りがやってきます。(みたいなことが公式には書いてあります)
総評
参考価格は700 mlで3400円。海外だとEUR 33,80(約4400円)。メーカー公式ページでは£36.00(約5400円)という値段が掲載されています。
コルク栓で開閉に少し難あり
今までいくつかジンを買ってきましたが、大抵はスクリューキャップか疑似コルクです。特に3000円以上の銘柄は疑似コルクが多いですね。
でもこのNo.3は本物のコルクです。ところが、コルクの破片がやたらと瓶の縁の付着していて、非常に気になりました。ウイスキーだと本物のコルクでもそんなことは今まで無かったんですけどね。それが個体差なのか、あるいは多くのジンで擬似コルクが使われている理由なのかは不明です。
No.3を買って、私と同じ点が気になった方はいるでしょうか?教えていただけると助かります。
ダントツの個性派
非常に個性的です。ボトルに鍵がついてるデザインも面白いです。
ボトルデザインだけではなく、味や香りも「異国の古めかしい酒」って感じがして、雰囲気がとても好きです。本当に面白い味をしています。
例えばマティーニだったら、辛口のベルモットを多めにして、ジンを少なくする(ジン2~1:ベルモット1)と、さっぱりとして飲みやすいと思います。なので美味しいベルモットや白ワインを用意してください。味が濃いので、旧来の甘口のマティーニからエクストラ・ドライ・マティーニまで幅広く対応できる印象があります。
割材を多くするなら、個人的には、普通の白ワインのほうが美味しいと思います。良かったら白ワインのレビューも読んでみてください。
メーカーは公式では「マティーニのためのジン」だと謳っていますが、私はそうは思いませんでした。もちろんマティーニでも十分美味しいんですけど、むしろジン・トニックに最適だなぁと感じました。ジーヴァイン フロレゾンを使ったジン・トニックも美味しいなーと思いましたが、これも本当に美味しいです。
何種類かのジンを使って、銘柄を伏せて家族にそれぞれの銘柄で作ったジン・トニックを飲ませてみたところ、このNo.3の時だけ「!!!!これ美味しい!」と言う反応を示しました。それくらいインパクトがあるということです。甘みや味が濃いのでトニック・ウォーターに割負けせず、存在感が薄れません。
マティーニを作るなら、個人的にはノイリープラットよりもドランかいっそチンザノみたいなベルモットのほうがいいと思います。ジントニックなら甘めのトニック・ウォーターをなるべく少量にとどめた方が美味しいですね。
ほかにも、3000円前後のジンを飲み比べたレビューはこちら↓↓↓
トニック・ウォーターの飲み比べはこちら↓↓↓
1000円台で買える有名なジンのレビューはこちら↓↓↓
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