スターオブボンベイ、ボンベイサファイア、イーストの3つを飲み比べたレビュー

2018年11月1日ジン

1761年創業の老舗、「ボンベイ・スピリッツ社」の3種類のジンを購入する機会があったので、買ってみました。で、この3つを飲み比べです。

  • ボンベイ・サファイア
  • ボンベイ・サファイア・イースト
  • スター・オブ・ボンベイ

先に結論を言うと、コスパはちょっと悪いけど飲んで損をしない美味しさがありました。上品なジンってこんな味がするのか!という驚きです。

ボンベイ・サファイアの味と評価

ボンベイのラインナップ

メーカー公式ページ。

ボンベイ・サファイアの概要
名前 メーカー 原産国 導入 度数 香り
ボンベイ・サファイア ボンベイ・スピリッツ社(バカルディ社傘下) イギリス 無色透明 1987年 47度 薬草

ボンベイ・サファイアのボタニカルズ

ボンベイサファイアで使われている10種類のボタニカル
No. 原産国 英名 和名
01 西アフリカ Grains Of Paradise ギニアショウガ
02 モロッコ Coriander コリアンダー
03 スペイン Lemon Peel レモンピール
04 スペイン Almonds アーモンド
05 イタリア Juniper Berries ジュニパーベリー
06 イタリア Orris Root オリスの根
07 ドイツ(Saxony) Angelica アンジェリカ
08 中国 Liquorice リコリス
09 インドシナ半島 Cassia Bark 桂皮(トンキンニッケイ)
10 ジャワ島 Cubeb Berries クベバベリー

総評: 低価格帯では一番好きなジン

個人的には、1500円前後の価格帯で一番好きなジンです。

ボンベイ・サファイアの味については、以前にレビューした通りです。
味が濃いけど、レモンピール、オレンジピールなどの柑橘系の香りが控えめなので、クドくなくてグイグイ飲めてしまう美味しさがあります。ジン自体の風味が強いので、ベルモットが少量でも多量でも、しっかりと味に存在感を感じることできます。特にジントニックにした時は、他の銘柄に比べてその存在感を強く感じます。

以前にボンベイ・サファイア、タンカレー、プリマス、ビーフィーターの飲み比べをしたレビューはこちら。

ボンベイ・サファイア・イーストの味と評価

BOMBAY SAPPHIRE

メーカー公式ページ。

スター・オブ・ボンベイの概要
名前 メーカー 原産国 導入 度数 香り
ボンベイ・サファイア・イースト ボンベイ・スピリッツ社(バカルディ社傘下) イギリス 無色透明 2012年 42度 柑橘/薬草

ボンベイらしからぬ柑橘系の香り

ボンベイ・サファイア・イーストで使われている12種類のボタニカル
No. 原産国 英名 和名
01 西アフリカ Grains Of Paradise ギニアショウガ
02 モロッコ Coriander コリアンダー
03 スペイン Lemon Peel レモンピール
04 スペイン Almonds アーモンド
05 イタリア Juniper Berries ジュニパーベリー
06 イタリア Orris Root オリスの根
07 ドイツ(Saxony) Angelica アンジェリカ
08 中国 Liquorice リコリス
09 インドシナ半島 Cassia Bark 桂皮(トンキンニッケイ)
10 ジャワ島 Cubeb Berries クベバベリー
11 タイ王国 Lemon Grass レモングラス
12 ベトナム Black Pepper ブラックペッパー

従来のボンベイサファイアのボタニカルズ10種類に、スパイス・アクセントとしてこの2つを加えてアジアのテイストに仕上がっているジンです。

ニューヨークとラスベガスで試験販売されて、4000ケースを売り上げたことから正式販売となりました。ボンベイ・サファイア・イーストは、1987年に発売したボンベイ・サファイア以来、25年振りの新商品です。1987+25=2012年ということになります。

なぜ私がボンベイを好むかというと、柑橘系の香りが弱いからです。

他の銘柄は大抵レモンピール、オレンジピールの香りが強く出ていて、華やかなのは良いんですけど酸っぱい、くどいんですよね。

ボンベイにはそれがない。だから好きなんです。でもこのイーストは柑橘の風味がある程度強いです。レモンピールの配合を増やしているからなのか、それともレモングラスを足しただけでここまで爽やかになっているのかは分かりません。
とは言っても、くどくない強さなので美味しいですね。(これについては好みの問題かもしれません)

ボンベイサファイアの独特の香りが弱め

プリマスやタンカレーに比べると、ボンベイの香りは異質です。でもイーストではこの独特の匂いが少し控えめです。なので、通常のボンベイよりかは飲みやすいです。
また、アルコールの臭さ、雑味も少なく、キメも細かいです。

スター・オブ・ボンベイの味と評価

ボンベイのラインナップ

メーカー公式ページ。

スター・オブ・ボンベイの概要
名前 メーカー 原産国 導入 度数 香り
スター・オブ・ボンベイ ボンベイ・スピリッツ社(バカルディ社傘下) イギリス 無色透明 2015年11月10日 47.5度 薬草

スター・オブ・ボンベイは2015年11月10日から全国発売されたプレミアムジンです。

スター・オブ・ボンベイの12種類のボタニカルズ

最初の10種類はボンベイでベースとして使われている10種類。あの2種類はスター・オブ・ボンベイで独自に追加されているボタニカルです。

スター・オブ・ボンベイで使われている12種類のボタニカル
No. 原産国 英名 和名
01 西アフリカ Grains Of Paradise ギニアショウガ
02 モロッコ Coriander コリアンダー
03 スペイン Lemon Peel レモンピール
04 スペイン Almonds アーモンド
05 イタリア Juniper Berries ジュニパーベリー
06 イタリア Orris Root オリスの根
07 ドイツ(Saxony) Angelica アンジェリカ
08 中国 Liquorice リコリス
09 インドシナ半島 Cassia Bark 桂皮(トンキンニッケイ)
10 ジャワ島 Cubeb Berries クベバベリー
11 イタリア産 Bergamot ベルガモット
12 エクアドル産 Ambrett seed アンブレットシード
Slow Distilled
LONDON DRY GIN
An extraordinarily refined gin crafted in single batches with bergamot and ambrette seeds in harmony with bombay’s signature botanicals.

低速蒸留
ロンドン・ドライ・ジン
並外れて上品なこのジンは単一の蒸留機で作られており、ベルガモットとアンブレットの種子(ムスクシード)がボンベイの代表的なボタニカル)(他の10種類)と調和しています。

一見、すっきりとしていて個性が無いように感じる

値段はボンベイ・サファイアよりも2倍以上は高いので、「これは相当美味しいだろう!」と思って飲んでみると、最初は正直いってあまりインパクトを感じない味です。

美味しいのは美味しいんです。
凄くすっきりとした味わいで、喉や鼻にひっかかるような雑味、アルコール臭さがありませんからとても飲みやすいです。

でも、スター・オブ・ボンベイの本当の味を知るのは、これを飲んだ後に他のジンを飲んだ時です。

もう一度ボンベイ・サファイアを飲めば違いが明確に分かる

スター・オブ・ボンベイの本当の美味しさが分かるのは、これを飲んだあとに、もう一度ボンベイ・サファイアやイーストを飲んだ時です。

ボンベイ・サファイアも本当に美味しいんです。でもスター・オブ・ボンベイを飲んだ後に飲むと、アルコール臭さとか雑味とかが凄く強く感じられてしまうんですよね。美味しい酒の味を知ってしまうと、もう忘れることは出来ません。

ボンベイ・サファイアで満足している人はこれを1回飲んでみて、それからもう一度ボンベイ・サファイアを飲んでみてください。私の言っていることが分かってもらえると思います。

キャップの設計が少し不親切

スター・オブ・ボンベイのキャップはスクリューキャップではなくて、疑似コルクの栓です。

しかもワインの疑似コルクみたいにフワフワしてないタイプでで、キャップだけ持って持ち上げたらスポッと抜けてしまいそうな怖さがあります。

私は、左手で瓶を持って右手で引き抜いたら、反動でこぼしてしまいました。頑張ったら片手でも開けられるくらいの柔らかさですが、絶対に横着な開け方はしないでくださいね。回転させながらゆっくり開けてください。

飲み方

別に個々で好きなように飲んだらいいと思うんですけど、私の普段の飲み方はオン・ザ・ロック、マティーニですね。まぁ何だかんだでマティーニが一番ですね。
ボンベイ・サファイアだったらジントニック、ドッグス・ノーズとかも作るんですけど、ちょっと勿体無い気がしてしまうんです。

3銘柄のそれぞれの違い

  • スター・オブ・ボンベイ
  • ボンベイ・サファイア・イースト
  • ボンベイ・サファイア

この3つを比較するとどうなるか。

各銘柄の概要
名前 メーカー 原産国 導入 度数 香り
ボンベイ・サファイア ボンベイ・スピリッツ社(バカルディ社傘下) イギリス 無色透明 1987年 47度 薬草
ボンベイ・サファイア・イースト ボンベイ・スピリッツ社(バカルディ社傘下) イギリス 無色透明 2012年 42度 柑橘/薬草
スター・オブ・ボンベイ ボンベイ・スピリッツ社(バカルディ社傘下) イギリス 無色透明 2015年 47.5度 薬草

スター・オブ・ボンベイは香りも味も大人しいけど、力強さは強烈

スター・オブ・ボンベイはとても上品な味わいです。
ボンベイ・サファイアが10種類のボタニカルを使用しているのに対して、「スター・オブ・ボンベイは丁寧に1.5倍の時間をかけて12種類のボタニカルで風味を出している」という謳い文句です。追加されているボタニカルは「イタリア産ベルガモット」と「エクアドル産アンブレットシード」です。
なので「きっとガツンとした風味が来てくれるんだろう!」と、変に期待しすぎると拍子抜けします。

これは、高品質な日本酒や焼酎を飲んだ時に水みたいに感じるそれと似ていますね。でもただ水みたいなワケじゃなくて、味の太さ、どっしり感、香りの強さは他の2つに比べれば圧倒的に強いです。

イーストのコスパは悪いと感じる

これはちょっと主観が強いかもしれませんが、ボンベイ・サファイア・イーストのコストパフォーマンスは悪いと感じます。

まず第一に、柑橘風味が強くて個人的には避けたい風味だということです。上で説明した通り、イヤだと感じるほどではありませんが、やはり柑橘フレーバーが弱い方が好きです。

もうひとつは、アルコール臭さです。スター・オブ・ボンベイにはほぼアルコール臭が無いのに対して、他の2つはアルコール臭さがあります。
普通のボンベイに比べれば、イーストの臭さはかなり弱いですが、それでもほんのり漂っています。普通のボンベイより1000円くらい高いのに、結局臭いのなら普通のボンベイでいいかな、というのが正直なところです。柑橘の匂いもありますからね。わざわざイーストを選ぶ理由が個人的にはありません。

なので、コスパ重視ならボンベイ・サファイア、味重視ならスター・オブ・ボンベイをオススメします。

以前にボンベイ・サファイア、タンカレー、プリマス、ビーフィーターの飲み比べをしたレビューはこちら。