ベルモットを飲み比べた味の評価(ドラン シャンベリー・ドライ、ノイリープラット、チンザノ、マルティーニ)

2018年11月12日ベルモット

美味しいマティーニを作りたくて、色々試行錯誤しています。
ジンの銘柄を色々と試すのはもちろんですが、ベルモットもいくつか試しています。ここではそれらの銘柄について説明します。

各銘柄の概要

各銘柄の概要
名前 メーカー 原産国 導入 度数 香り
シャンベリー・ドライ ドラン社 フランス 淡い琥珀色 1821年 17.5度 淡い甘み/酸味/フルーティー/弱い薬草感
ノイリー・プラット ノイリー・プラット社(バカルディ社傘下) フランス 淡い琥珀色 1813年 18度 淡麗な薬草感
チンザノ チンザノ社(ダヴィデ・カンパリ社傘下) イタリア 淡い琥珀色 1757年 18度 甘みと若干クセのある薬草感
マルティーニ マルティーニ・エ・ロッシ(バカルディ社傘下) イタリア 淡い琥珀色 1863年 18度 クセの強い薬草感

ドラン シャンベリー・ドライ

各銘柄の概要
名前 メーカー 原産国 導入 度数 香り
シャンベリー・ドライ ドラン社 フランス 淡い琥珀色 1821年 17.5度 淡い甘み/酸味/フルーティー/弱い薬草感

AOC認証のフランスワイン

ドラン シャンベリー・ドライはフランスで唯一AOCを受けたベルモット・メーカー。

AOC (Appellation d’Origine Contrôlée)

ACとも表記される。
フランスワイン、チーズ、バターなど、フランス産の農業製品に於いて、製造過程や品質評価で特定の条件を満たしたものに対して品質を保証する認証のこと。

シャンベリー(Chambéry)は地名です。フランス東部、オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏の都市で、サヴォワ県の県庁所在地です。

AOCは品質が保証されています。例えば分かりやすい規格基準は次の項目です。

生産産地

その産地で作られたブドウを100%使用している。(混ぜものがない)

品種

AOC規定の品種を使用している。

最低アルコール度数

未発酵、発酵途中での出荷を規制。これは主にボジョレー・ヌーヴォーの出荷でぶどうジュースのようなワインが出回らないようにするための規制。

最低糖度

収穫期のブドウの糖度が一定以上ある。糖度の低い粗悪なブドウを使用していない。

最大収穫量

単位面積あたりの土地で収穫量が制限されている。過密生産しないことで果実の品質を維持している。

栽培方法

樹齢が5年以上のブドウの樹から果実を収穫する。(良質なブドウが穫れる)

剪定方法

ブドウの品種や産地などに応じた剪定を適切におこなっている。

醸造方法

規定の醸造方法をおこなっている。

熟成方法

規定の熟成方法をおこなっている。

試飲検査

試飲検査をおこない、味を確認している。

これらを見るだけでも、どんなワインか一定以上の安心感を得られますよね。

実際、美味しい

スーパーで売ってる1000円の普通の白ワインと比べたら確実に美味しいと感じます。他のベルモットと比べると価格は少し高いですが、それでも損をしたと思わせないクオリティーがあります。「ベルモット買いたいけど、変なのを買って処理に困るのもアレだしなぁ」と悩んでいるなら、ドランはおすすめです。

普通の白ワインとベルモットと同等に比較することはできませんが、少なくともまず臭み、雑味、エグみがかなり少ないです。
そしてブドウらしい香りがしっかりあります。柑橘類の果皮でも香り付けされているので、とても華やかな香りがします。

甘みについては添加されている部分もありますが、その甘さはハチミツのようなフワッとした優しい甘さです。

ただし、本当にドライなマティーニを作ろうとするとこの甘さは邪魔になるかもしれません。(が、そこまでドライを求めることに意味があるのか?とは個人的に思います。)

少し酸味がある

他のベルモット、特にノイリープラットと比べると酸味が強いです。
そのため、マティーニを作る際にはあまり酸味のないジンのほうが、酸味が抑えられて美味しいと感じますね。酸味がないジンというのは、例えば手軽なので言えばボンベイ・サファイア。他にも、個人的には以下の銘柄とは相性が良いと思います。

  • スター・オブ・ボンベイ
  • ザ・ボタニスト
  • ヴィクトリアン・バット
  • タンカレー・ブルームズバリー
  • ブードルス
  • No.3

ジンの飲み比べレビューについては下記リンクを参照してください。

ノイリー・プラット

各銘柄の概要
名前 メーカー 原産国 導入 度数 香り
ノイリー・プラット ノイリー・プラット社(バカルディ社傘下) フランス 淡い琥珀色 1813年 18度 淡麗な薬草感

淡麗な薬草感

薬草の香りは強いですがその味付けはエグくなくて、ストレートでも美味しく飲むことができる味をしています。

甘みが控えめなので、とにかく甘えさを抑えたドライ・マティーニを作るのに適しています。

ドラン シャンベリー・ドライとノイリープラットの違い

  • ドラン シャンベリー・ドライ
  • ノイリープラット

この2つはどちらもストレートでも飲める味をしています。薬草っぽさはノイリープラットの方が強くて、ドラン シャンベリー・ドライはフルーティーな甘口白ワインって感じ、両者は対照的だという印象を受けます。

使い勝手が良い味

ノイリープラットはとにかく使いやすい味で、どんなジンにも合うなぁという印象です。薬草感が強いは言うものの、イヤな風味ではありません。

Youtubeなどでバーの動画などを見てみるとわかりますが、ほとんどのお店がマティーニを作る時にノイリープラットを使っています。定番中の定番の銘柄です。ベルモットがどんなものが飲んでみたい人は、まずこれかドラン シャンベリー・ドライを飲んでみることをおすすめします。

チンザノ ベルモット エクストラドライ

各銘柄の概要
名前 メーカー 原産国 導入 度数 香り
チンザノ チンザノ社(ダヴィデ・カンパリ社傘下) イタリア 淡い琥珀色 1757年 18度 甘みと若干クセのある薬草感

ノイリープラットとチンザノの違い

  • ノイリープラット
  • チンザノ

この2つには大きな違いがあります。

まず第一に甘さ。ノイリープラットが甘さ控えめでドライなのに対してチンザノの甘口です。

第二にクセの強さ。チンザノは結構クセが強いです。このクセが好きかどうかは好みにもよるかもしれませんが、少なくとも私はチンザノをストレートでは飲むことが出来ません。そらマティーニにすれば何杯でも飲めますけど、マティーニで使う時も、量を誤ると変な味になりやすいです。

第三に酸味の強さ。ノイリープラットにはあまり酸味は感じられませんが、チンザノにはドランと同じくらいの酸味を感じます。酸味については好みで分かれるかもしれませんが、私はあまり酸味の強いマティーニが好きではないので、使いにくいなぁと感じてしまいます。

マルティーニ ヴェルモット エキストラ・ドライ

各銘柄の概要
名前 メーカー 原産国 導入 度数 香り
マルティーニ マルティーニ・エ・ロッシ(バカルディ社傘下) イタリア 淡い琥珀色 1863年 18度 クセの強い薬草感

強烈な個性

マルティーニはとにかく個性・クセが強いです。チンザノもクセが強くてストレートで飲めない味をしていますが、マルティーニは更にその上をいきます。もっと言うと、私はマルティーニを使ったジンでさえ、その匂いが嫌いであまり飲みたくありません。それくらい、私には合わない味でした。

どう嗅いでも栗の花

だって、その匂いがどう嗅いでも「栗の花」の匂いなんですよ・・・つらい。

ジンの飲み比べレビューについては下記リンクを参照してください。