ジン(蒸留酒)

2018年7月30日

ジン(Gin)は、薬草などで香味を付けた蒸留酒で、4大スピリッツの1つです。

概要

ジンの概要
名前メーカー原産国導入度数香り
ジン多様オランダ(NLD無色透明17世紀40~57度ハーブ
ジン

Gin。
大麦、ライ麦、ジャガイモなどの穀物を原料とする世界の4大スピリッツの一角を担う蒸留酒。(4大スピリッツはジン、ウォッカ、テキーラ、ラム)

連続式蒸留器で蒸留したグレーンスピリッツにボタニカルズ(草根木皮)を加え、単式蒸留器で蒸留したもの。

ボタニカルズ

Botanicals。
ジンに加える薬草類の総称。材料としてはジュニパーベリーをメインに次のようなボタニカルが使用される。少ない銘柄で4種類ほど、多い銘柄だと10種類ほど使用される。

  1. ジュニパーベリー
  2. レモンピール
  3. オレンジピール
  4. コリアンダーシード
  5. オリスルート
  6. アーモンドパウダー
  7. リコリスルート
  8. アンジェリカルート
ジュニパーベリー

juniper berry。
セイヨウネズの球果、杜松の実(ねずのみ)と呼ばれる暗紫色の丸い果実を乾燥させたもの。甘い香り、松脂に似た独特の香気、幾分かの苦味を含む。

ジンの歴史

ジンの発祥はオランダだとされています。

1660年にオランダで、解熱・利尿の薬用酒として単式蒸留器で作られたイェネーバ(jenever)が起源とされています。英語ではジェネヴァと発音します。

これがイギリスに渡って現在のように連続式蒸留器で作られるようになり、その時に名前もジンと呼ばれるようになりました。

しかしもっと歴史を遡ると、11世紀頃にイタリアの修道士がジュニパーベリー(セイヨウネズの球果)をベースにしたスピリッツを作っていた記録があるそう。

主なジンの銘柄

手頃な価格帯では次の銘柄が有名です。700 mlで1000円~1500円ほどです。

各銘柄の概要
名前メーカー原産国導入度数香り
タンカレーチャールズ・タンカレー社(アレクサンダー・ゴードン社と合併)イギリス無色透明1830年47.3度薬草
ビーフィータージェームズ・バロー社(ペルノ・リカール社傘下)イギリス無色透明1820年40~47度レモン、薬草
プリマスコート社イギリス無色透明1793年41.2度レモン、薬草
ボンベイ・サファイアボンベイ・スピリッツ社(バカルディ社傘下)イギリス無色透明1987年47度薬草
タンカレー

Tanqueray London Dry Gin。
4回の蒸留によって、極めてドライな風味をだしているジンで、すっきりとした淡麗なキレのある味が特徴。

ビーフィーター・ロンドン・ドライ・ジン

Beefeater London Dry Gin。
1820年誕生。銘柄の名前はロンドン塔駐在の衛兵の通称からとられています。その由来は、 “Beef Eater"(牛肉を食べる者)とも言われていますが定説はありません。 原料にはレモンピール、オレンジピール、コリアンダー、アーモンドパウダー、オリス、薬草のリコリス、アンジェリカの根を使用しています。
ボタニカル(草根木皮)などの素材を約24時間浸漬して蒸溜。

プリマス・ジン・オリジナル

Plymouth Gin Original。
1793年以来、ボタニカルズには、ねずの実、コリアンダーシード、オレンジピール、レモンピール、グリーンカルダモン、アンジェリカルート、オリスルートの7種類を使用。

1896年にドライマティーニのオリジナルレシピに使われたジンとする逸話があります。

ボンベイ・サファイア

Bombay Sapphire。
通常のジンの香り付けに使うボタニカルはジュニパーベリーを中心に4~5種類ですが、ボンベイ・サファイアはジュニパーベリーをベースにしてレモンピールやコリアンダーシードなど、世界各国から厳選して集められた10種類のボタニカルを使用しています。
ヴェイパー・インフュージョン(蒸気注入法)という独特な製法を採用することにより、ボンベイ・サファイア特有の深く華やかな香りと味わいを創り出しています。

ヴェイパー・インフュージョン

Vapour Infusion。
気化したスピリッツがボタニカルを通過することで香りをまとわせる製法。

飲み比べレビューはこちら。

更に1段階~2段階上の銘柄として、3000円前後の銘柄を飲み比べたレビューはこちら。

ジンにまつわる言葉

何から何まで意味なく思えて紳士な振りして静かに飲む GIN。
いつかは誰もがやがては誰もが死にゆく自分を愛せるだろう。

アンダーシャツ / Mr.Children
It’s nine O’clock on a Saturday. The regular crowd shuffles in.
There’s an old man sitting next to me. Makin’ love to his tonic and gin.

土曜の夜は九時。いつもの顔ぶれが揃い出す。
私の隣には年を召した男性。ジン・トニックを愛でるように飲んでいる。

Piano ManBilly Joel

ジンを使ったカクテル

4つの作成技法別に大別すると次の通り。

ステア
ビルド
  • ジン・トニック
  • ジン・バック
シェイク
  • ギムレット
  • ジン・フィズ
  • アラスカ
  • シンガポール・スリング
  • ダービー
  • トム・コリンズ
  • ブルームーン
  • ホワイトレディ
ブレンド
  • フローズン・ジントニック

ジンを飲み比べた味のレビューについては下記リンクを御覧ください。