モンキー47 の味と評価

ドイツ産のジン、モンキー47(Schwarzwald dry gin)を飲みました。私が飲んできた多くはイギリス産で、ドイツ産はこれが初めてでした。

概要

THE MONKEY DRUM

メーカー公式ページ。

概要
名前 メーカー 原産国 導入 度数 香り
Monkey 47 THE MONKEY DRUM ドイツ、シュヴァルツヴァルト 無色透明 2008年 47度 ジュニパーベリー

47種類のボタニカルズ

モンキー47の47っていう数字はボタニカルの種類だったんですね。これには驚きました。だって、今まで飲んだジンは大抵は10種類。多くても25~30種類くらいでしたから。

47種類のボタニカル

メーカー公式ページ。

ただ、公式を見ても47種類のうち27種類しか確認できませんでした。わかったらまた追記します。

使用されているボタニカルズ
No. 英名 和名
01 Almond アーモンド
02 Mint ミント
03 Elderberry エルダーベリー
04 Allspice オールスパイス
05 Honey Pomelo ハニーポメロ
06 English Hawthorn サンザシ(メイフラワー)
07 Cloves クローブ
08 Blackberry ブラックベリー
09 Orange オレンジ
10 Licorice Glycyrrhiza リコリス(甘草)
11 True Sage セージ
12 Acacia Flowers アカシアの花
13 Ginger 生姜
14 Rose Hip ローズヒップ
15 Jasmine ジャスミン
16 Common Vervain クマツヅラ
17 Nutmeg ナツメグ
18 Camomile カモミール
19 Angelica Archangelica アンジェリカ
20 The Gardener’s Hope ラベンダー
21 The Musketeer アンブレット
22 Grains of paradise ギニアショウガ
23 The Marshmallow Man ウスベニタチアオイ
24 Coriander コリアンダー
25 Scarlet Monarda タイマツバナ
26 Spruce Shoots オウシュウトウヒ
27 Juniper ジュニパーベリー
28
29
30
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47

3ヶ月陶器で熟成

ボタニカルを通して抽出されたスピリッツは、高濃度のまま陶器で3ヶ月熟成させ、ボトリング直前に軟水で47%に希釈、瓶詰めされます。

一般的にはウイスキーでは5年も10年も熟成させていることを考えると短いようにも感じますが、前に飲んだエラドゥーラ・プラタ(テキーラ)も45日熟成させていました。それが理由かは分かりませんが、テクスチャーが従来のテキーラよりも良かったのは確かです。

コルクキャップに刻印された金属リングのこだわり

“EX PLURIBUS UNUM"と刻印されたモンキー47のキャップ

瓶の色や形は化学薬品用のような茶色。

栓には本物のコルクを使用していて、金属リングが付いています。それもただのリングではなくEX PLURIBUS UNUMの文字が刻印されています。こだわりが感じられると同時にさりげない高級感があります。

コルクの目抜けがちょっと多くて、品質としてはイマイチな部分はあるのかもしれませんが、酒瓶の栓として機能すればいいのでこれで十分だなと思いました。あんまり綺麗でも味がありませんし。

栓はあまりギチギチに固くなく、反復する開閉でコルクが削れる感じもなくて良好でした。液だれも意外と少なく、想定していたよりも機能的で使いやすいです。

また、500 mlで小型ですからダイニングテーブルに放置しても邪魔になりにくく、飲み干した後に他のお酒の小分けにも使えて便利なサイズ感です。

MONKEY 47とEX PLURIBUS UNUM

で、その刻印の意味は何なのか調べてみました。

EX PLURIBUS UNUM

エ・プルリブス・ウヌム。
E PLURIBUS UNUMの元になっているラテン語で、多数でできた一つの意味を持つ。英語ではOut of many, one
“One out of many" や “One from many"とも英訳される。

  • 多数でできた一つ
  • 多より一つを生ず
  • 多数から一つへ
E PLURIBUS UNUM

EX PLURIBUS UNUMから"X"を取り除いた言葉。
かつてアメリカでは合衆国のモットーと広く認識されていた言葉。本来は「EX PLURIBUS UNUM」と14文字であるところを、「E PLURIBUS UNUM」の13文字にすることで、アメリカ合衆国建国当時にあった13州と重ね合わせた。しかし、後に法的にはIn God We Trust:「我々は神を信じる」と定められた。

んー、これは47種類という数多くのボタニカルを結集して1つの味を作るという意味を持たせているのでしょうか。

総評

参考価格はAlc.47度 500 mlで5000円。単純に700 ml換算だと7000円になってしまいますが、Alc.40度 700 mlに換算すると5960円。

テクスチャーがかなり良い

まず、テクスチャーが良質です。47度を感じさせないほどの滑らかさです。それからもう1つ良いと思ったのは、アルコール臭さが無いことです。余計なアルコールのニオイがなく、ボタニカルの風味だけをしっかりと味わうことができます。

扱いやすい味と香り

他の銘柄に例えて一番近いと思ったのは、ボッテガ バクールヘンドリックスジンです。

ボッテガバクールはほんの少しだけクセが独特で、モンキー47にもそれを感じます。でもボッテガ・バクールほどは強くない。それから酸味やフィニッシュの印象はヘンドリックスジンと似ています。

ただそれらと違うのは舌に残る刺激でしょうか。フィニッシュの鼻に抜ける香りはボッテガ・バクールやヘンドリックスジンとも似ていますが、モンキー47の場合は山椒の実を食べて痺れるときのような舌にピリピリとした刺激が残ります。ほんの少しだけ。

低級ベルモットよりも高級白ワインと

このジンと組み合わせるのは低品質なドライ・ベルモットではなく、高品質のベルモットか高品質な白ワインだという話です。

モンキー47を飲んで一番強烈だったのは、マティーニで飲む時にドライ・ベルモットの味を強烈に引き出すところです。これはシップスミスを飲んだときにもそう感じたのですが、モンキー47はもっと強烈でした。ベルモットをストレートでそのまま飲むよりも、ちょっとジンを垂らすだけでグググッとベルモットの味や風味が良くなるんです。そしてそれがマティーニとしての味を大きく左右するんです。

で、普通に手に入るドライ・ベルモットってそんなに種類も多くないし、そんなに良いものも手に入らない。低品質なベルモットを高いジンで美味しくするっていうのはちょっと違うと思いませんか?

例えば、最低でも1本2000円以上、できれば3000円以上の辛口の白ワインを飲むとき、ただストレートで飲むのではなくモンキー47を少しだけ入れてみてください。きっと大化けします。

飲み残した白ワインをちょっとだけ使ってドライマティーニとして飲むのもアリでしょう。

手を出す価値はある

前から気にはなっていた銘柄ですが、如何せんお値段が高くてだいぶ後回しにしてきました。でもこれは飲んでみるだけの価値はあると感じました。普段飲みにはちょっと高すぎますけど、コレクションとして置いておき、いざという時に飲むのも悪くありません。

  • 美味しい白ワインを飲む時にちょっとだけ足す

  • いざという特別な日に美味しいマティーニを飲むために用意しておく

ジン

Posted by ろくまる