安いウイスキーにイチゴと砂糖を加える美味しい飲み方&高いウイスキーと飲み比べた結果
安いウイスキーはあまり美味しくないですが、工夫すればそれなりに美味しくすることができます。
作り方
安いウイスキーを口の大きい瓶に移し替える。
グラニュー糖(コーヒーに付いてくるサラサラした砂糖)適量と、イチゴ4個~5個を漬け込み、1日から2日冷蔵庫で寝かせる。
イチゴは切らなくてもウイスキーに漬ければしっかりと味が色味が出てくる。
これをソーダ水などで割って、漬けていたイチゴもトッピングに使ってハイボールとして飲む。
安いウイスキーに足りない味や風味を、砂糖やイチゴがカバーしてくれます。ただし、これはあくまで安いウイスキーを使うからこそ意味があります。(後述)
イチゴはグラスの中でスプーンなどでつつきながら食べるといいでしょう。
ただしイチゴはかなり風味やエキスがウイスキーに持っていかれていて、酸味だけが強く残り、イチゴにウイスキーが浸透しているので、かじると濃いウイスキーが出てきます。個人的にはこのイチゴの食べ方が美味しいとは思わないし、見た目も美しくありません。試してないので何とも言えませんが、どうせトッピングするなら漬けていない新鮮な普通のイチゴの方が良い気がします。
安いウイスキーの銘柄
じゃあ具体的にどんな銘柄がいいか、というと私ならサントリー角を推薦します。理由はとにかく安いということが第一にあります。
もうひとつあります。「なぜ高いウイスキーではダメなのか」。これについては下で説明します。
美味しいウイスキーでも試した
使用したのは、ニッカのフロム・ザ・バレルと、ラフロイグ10年の2種類。ラフロイグはピート香(ヨードチンキ臭)がするので、そもそもこのアレンジには向かないのではないかと思い、クセの弱いジャパニーズウイスキーのフロム・ザ・バレルも使いました。
それぞれロックやストレートで飲んでも美味しいウイスキーで、庶民感覚から言って1ランク「高い酒」です。
これらにグラニュー糖やイチゴを漬け込んでみました。すると・・・。
美味しくない。飲めないことはありませんが、ウイスキーもイチゴも砂糖も、全てを無駄にしたと感じてしまう味です。
これを飲んだ後で「紹興酒に氷砂糖」の話を思い出しました。
紹興酒に氷砂糖やザラメを入れることはマナー違反
中国・紹興市発祥のお酒「紹興酒」を飲む場合、アレンジとしてグラスに氷砂糖やザラメを入れてそこに紹興酒注ぎ、砂糖を溶かしながら飲むというものがあります。甘みが増して、味がまろやかになるからです。
日本の中華料理店などで飲む時、アレンジというよりこれが当たり前だという人もいるかもしれません。年配の人よくそうやって飲みます。若い人なら、氷砂糖を入れるアレンジすら知りません。しかしこの作法には注意しなければなりません。
この「紹興酒に氷砂糖」の起源は、中国・紹興市の旧家が新酒を振る舞う際に「出来が悪ければ砂糖を入れてください」と添えたものが始まりだという説があります。
紹興酒にも粗悪なものから高級なものまでピンキリありますが、上質な紹興酒なら砂糖を入れなくても美味しいということです。むしろ砂糖を入れると却って味が悪くなります。
また、起源から言って「砂糖を入れる=粗悪な酒」を意味するのです。振る舞ってくれた人や店主がこれを見たらどう思うだろうか?という話です。
もちろん人それぞれで、感じ方もそれぞれ。
「飲み方はその人の勝手。」
「うちの酒が不味いって言いたいのかい?」
「その飲み方、私も好き。飲みやすくなるよね。」
でも礼儀作法として、そういった逸話や認識が少なからず存在しているということを知っておいて損はありません。
話を戻すと、ウイスキーでも同じことが言えるということです。美味しいウイスキーには余計な手を加えてはいけません。いや、加えてもいいのですが、もっと違う手に加え方でなければなりません。
この「イチゴアレンジ」を試すなら、ぜひ安価なウイスキーで試してみて欲しいですね。
下のリンクではちょっと高めのウイスキーについてもレビューしています。大半はシングルモルトのスコッチ・ウイスキーです。
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