大七純米生もとの味とレビュー

2019年11月28日

宝暦2年に創業した大七酒造の純米生酛を飲みました。

概要

https://www.daishichi.com/

大七酒造のメーカー公式ページ。宝暦ニ年(西暦1752年)に創業。

大七純米生もとの詳細
酒造メーカー 商品名 原料米 日本酒度 酸度 アルコール度数 産地 発売時期
大七酒造 純米生もと 不明 15度 福島県 通年

2年の熟成

このお酒を飲んだのは2019年11月ですけど、実は入手したのは2017年の12月。ほぼ2年放置、というか押入れに入れたまま忘れてました。
ラベル左下に印字された製造年月には「17.11G」とあります。

濃厚だけどさっぱり

私が飲んだのものは、製造から2年ほど経過しています。
色はだいぶ琥珀色を帯びていましたが、全体として風味はそこまで落ちていないのではないかと思います。保存状態が良かった。むしろそれが良い面ももたらしているにも思えます。新鮮なものを飲んだことがないのでどこまで風味が変わったのかは分かりませんけどね。

「よく言えば経年によって辛さが増した、悪く言えば味が痩せた」というべきでしょうか。

酒米はどこか、産地が見当たらない

普通のブランドだと、「◯◯米使ってます!」って堂々と書いてあります。特に酒造好適米として有名なのは山田錦です。でもこの酒は、ラベルとか箱とか隅々まで見渡してもそれが見つかりません。

調べてみると、これに関するメーカーの説明がありました。勿論、メーカーが言わんとすることも分かります。いくら材料が良くても腕が悪ければ美味しい酒は作れないでしょうからね。でもこんなにうだうだと書くスペースがあるなら、「◯◯産」と書けばいいのではないか?思っちゃうんですよね。

それが普通の産地ならまだいいですよ。でも大七の拠点は福島県でしょう?2011年3月11日の際の福島第一原発事故が何をもたらしたのか、メーカーだって分かっているはずです。もし福島県産の水や米を使っているのだとしたら「放射能の検査もしてます!何ベクレル以下で安全です!」とか書けばいいんじゃないですか。放射能の影響について不安を覚える消費者からしたら、「何か隠したい事があるから書いていないのでは」と勘ぐるのは当然です。

放射能関連の報道に関する私の所感は下記リンクを参照ください。

しかも、山田錦を使用したバージョンの「純米生もと・山田錦」については山田錦100%、とっておきの純米生酛です。と謳っているんです。矛盾してません?これも公式ページには産地は載ってないんですけど、Amazonとか見てみると兵庫県産山田錦(精米歩合65%の超扁平精米)のようです。

正直言って、この説明は消費者を言いくるめようとする意図を感じました。まるで「お前が産地を知る必要はない、酒は原料じゃなくて製法・仕上がった味が全てじゃ!」と言われているようで、すごく不誠実に思えましたし、イチ消費者として私は納得できません。

人肌燗でおせち料理と飲みたい酒

この酒は以前にいくつかの賞を受賞しています。

  • 2005年 日経新聞「何でもランキング」“おせち料理によく合ってお燗にすると美味しい日本酒”の第一位

  • 2007年 日本酒大SHOW 『お燗でじっくり飲みたいお酒』第一位

  • 2008年 日本酒大SHOW 『お燗にして美味しい日本酒』ゴールド賞

  • 2009年 日本酒大SHOW 『おせち料理と合う日本酒』プラチナ賞

この類の賞は酒の数だけあると個人的には思っているのであまり鵜呑みにしないようにしているのですが、「おせちに合う」とか「燗で飲みたい」というのはすごく分かります。「人肌燗(35℃前後)」、または「冷や(常温)」が推奨温度です。

余計なクセが無いのですごく飲みやすいし、甘さも控えめなので沢山飲んでももたれにくい。しかも「こんなに美味しくてこんなに安いの!?」というコスパの高さも魅力的。寒い正月に最適です。ただし、産地については上で書いた通りです。

他の3000円クラスの辛口~中辛口の日本酒については下記リンクも併せてお読みください。

人肌燗など、酒の温度については下記リンクを参照ください。