渡辺酒造 蓬莱(にごり酒)の味
世の中には数多くのどぶろくやにごり酒がありますが、中には酸味が強くドロドロとしていて、まるでゲロを飲まされていると感じてしまうような銘柄に出会うこともあります。私自身、そうした経験があって敬遠してきたのですが、今回飲んだ岐阜県 渡辺酒造店の『にごり酒 蓬莱』には、良い意味で完全にイメージを覆されました。
非常に上品で、今までにない新しさを感じる面白いお酒です。
もくじ
概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 酒造メーカー | 渡辺酒造 |
| 商品名 | にごり酒 蓬莱 |
| 使用米 | 米(飛騨産) |
| 精米歩合 | 68% |
| アルコール度数 | 17 |
| 日本酒度 | -15 |
| 酸度 | 1.8 |
| 産地 | 日本 |
| 甘さ | 甘口 |
| おすすめ | オンザロック、冷やして |
酸度1.8と強めながら、見事な甘口と調和した上品な酸味
スペックを確認すると「酸度1.8」とかなり高めの数値になっています。これだけ見ると「酸っぱさが前に出ているのではないか」と身構えてしまいますが、実際に口に含むと、嫌な酸味は一切なく、爽やかな印象。
ベースにあるお酒がしっかりとした心地よい甘口で、この強い酸味と完璧に調和しているからだと思います。この酸味の絶妙なニュアンスは、他の銘柄に例えるなら、「鍋島 グリーンラベル」を飲んだときの爽やかな酸味に近い。
スムーズな喉越しと、くどさのない後味
テクスチャーとしては当然とろみがあります。しかし、お米の粒がとても細かくすり潰されているおかげで、喉越しはすこぶる滑らかです。ドロドロ感と強い酸味が悪い方向へ向かってしまうようなお酒とは完全に一線を画しており、驚くほど上品に仕上がっています。
また、にごり酒を飲んだ後にありがちな、口の中がベタつくようなくどさもほとんどありません。濃厚でありながら引き際が綺麗で、丁寧に造られていることが伝わってきます。
醸造アルコール添加(?)を感じさせない、芳醇で複雑な香り
醸造アルコールが添加されているか確認できなかったのですが、アルコール度数の高さから考えると、おそらく添加されているのではないかと予想されます。
しかし、もしそうだとしても、アル添酒にありがちな不自然な風味やツンとした刺激は全然感じられません。にごり酒としての圧倒的な旨味の塊が綺麗に包み込んでいるため、とてもナチュラルな力強さだけが表現されています。
さらに印象的なのが、鼻から抜ける風味です。伝統的な辛口の日本酒らしさがありながら、同時に果実のようなフルーティーな香りが同居しています。こんなに芳醇で複雑な香りは初めてかもしれません。良い意味でとても個性的です。とにかく美味しくて飲みやすいため、「この渡辺酒造店が造る普通の清酒(澄んだお酒)は、一体どんな味がするんだろう」と、他の銘柄も試してみたくなる魅力があります。
オンザロックやカクテルアレンジでも割負けしない力強さ
中身の味わいがとにかく濃厚でパワフルなので、飲み方の自由度が非常に高いのもポイントです。
オンザロックにして、氷が溶けてきても割負けしないだけの味の濃さがしっかりとあります。この力強さがあれば、カクテルのように他のお酒や割材と合わせても絶対に美味しいはずです。例えば、ビールと割って濁りビアカクテルにしたり、ジュース類と合わせてみたりと、自由なアイデアで楽しめるタフさを持っています。
お土産や贈答用にもぴったりな、美しいパッケージとサイズ感
味の素晴らしさはもちろんですが、パッケージデザインも非常に秀逸です。涼しげでキレイな青い瓶に、どこか粋な雰囲気を感じさせる封印のデザインが施されており、見た目にも高級感があります。
180mlというサイズ感は手頃で、価格的にも気軽に購入しやすいため、自分へのちょっとしたご褒美にはもちろん、お酒好きの方への手土産やプチギフトとして持っていっても間違いなく喜ばれると思います。
にごり酒特有のくどさが苦手な方にこそ、ぜひ一度試してみて欲しいと思える1本でした。






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