缶ディスペンサーを買おうとしてる人に読んでほしい話

ビールの缶って、新しく入れるのを1番奥に入れるのって面倒ですよね。でも手前のが1番冷えてるようにしたい。それでアドフィールドの8缶収納コロコロ缶ラックを購入しました。
ところがちょっと問題が・・・。

「アドフィールド 8缶収納コロコロ缶ラック」

なぜこれを買ったか

  • 缶ディスペンサー
  • 缶ストッカー
  • 缶ラック

呼び方は色々あります。この手の製品は他にもあるのになぜこれを買ったかというと、理由は2つ。

  • 類似製品の中でも割と安いから。
  • うちの冷蔵庫の1番下段に入るから。

うちの冷蔵庫はシャープのSJ-WX50E。502 Lで、1番下の棚の高さが約18 cm(真ん中から奥は170 mmくらい)で、適合する製品がこれしかなかったんです。

「アドフィールド 8缶収納コロコロ缶ラック」の寸法

この製品は高さが130 mmだったからです。(購入したamazonには「商品サイズ (幅×奥行×高さ) :150×130×285」とあった)

実際、手元に届いた商品を測っても高さはピッタリ130 mmでした。全て測定してみると、寸法は(幅×奥行×高さ) :146×130×285 mmでした。(動作に関わる部分の寸法は(幅×奥行×高さ) :140×130×285 mm

缶を入れた時の高さ

缶を満杯まで入れた時の最高高さは厳密に167 mmです。この製品は奥にいくほど傾斜で低くなっているので、一応13 mmのクリアランスを持って我が家の冷蔵庫に入ります。

でもこれは私が購入した個体の寸法です。個体によっては1 mmくらいの誤差はあるかもしれません。

スケールで製品の最高高を実測した様子

この画像だと165 mmくらいしかないように見えますが、これはカメラの角度のせいです。実際には167 mmありました。(この測り方だとちゃんと測れてないと思われるかもしれませんが、そこは建築士として「ちゃんと測った!」と断言します。)

かなりの頻度で正常に動作しない

私もこの手の製品にそこまで完璧は求めません。1000回や2000回に1回くらいバグがあったって目を瞑りましょう。でもコイツ、5回に1回の頻度で失敗するんですよ。まじで酷い時は3回に1回です。

正常に動作した状態

ところが、落下時に缶がフレームに引っかかりやすい。↓

失敗A: 落下時に缶がフレームに引っ掛かった状態

そもそも、正常動作でもUターン部分は缶をちゃんとホールドしていないんですよね。↓

Uターン部分のホールド形状は缶とあまり合っていない

しかも、Uターン部分で上下の缶が接触し、ジャムるときがあります。↓

Uターン上部が正常に動作した状態
失敗B: Uターンの上部の缶が下の缶の手前で止まってジャムる

これじゃあcan-rack(缶の棚)じゃなくてcan-lack(缶の不足)だよ・・・
一旦は捨てようとも考えたのですが、チカラ技で変形させて使うことにしました。

変形方法

で、フレームを変形させて調整を繰り返した結果、正常に動作するようになりました。私の場合、変形させたのは次の3箇所。

1箇所目: Uターン部分のホールド部分

くの字になっているのを真っ直ぐにする。これで失敗Aが緩和される。

2箇所目: Uターン部分のホールド部分

根元の角度を少し広げた(倒した)。これで失敗A失敗Bが両方緩和される。

特にUターン部分で落下時に缶がレールに引っ掛かる場合、これを全体的に倒せば大幅に改善する。

3箇所目: 上段のレール部分

レールを少し上に浮かせる。(下段ルートの高さを確保する)
これで上限の缶が干渉しにくくなり、失敗Bが緩和される。

1箇所目だけはペンチやモンキーレンチなどが必要です。私はモンキーレンチで曲げました。ただし変形させるので、塗装にあちこちクラック(亀裂)が入ります。特にくの字の広げた内側部分がパックリ割れやすいです。錆びるかどうかはまだ実証していません。タッチアップ(補修塗装)出来たらいいんですけどね。

個体によるかもしれませんけど、色々自分なりに調整したら一応100回やって100回成功するまでには修正できました。

2箇所目の調整が結構シビアで、角度によってジャムりやすくなったり、缶を素早く取り出したら次の缶が飛び出してくるようになったり、難しいです。でも一応修正が可能だということは証明できたと思います。これを買って不満を抱えている人は試してみてください

缶の各サイズ

ちなみに、各缶のサイズはこんな具合。

容量別の缶のサイズ
容量直径高さ
180 ml53.0 mm104.50 mm
250 ml ロング53.0 mm133.00 mm
250 ml66.0 mm92.75 mm
350 ml66.0 mm122.20 mm
500 ml66.0 mm166.65 mm

他の製品ならどうか(ポッシュリビング カンディスペンサー 60780)

じゃあ改造が不要な他の製品はどうか。例えばYoutubeでこういう動画があります。改造しなくてもちゃんと動作していますし、ほぼ真横から補充できます。

これです。↓↓↓
寸法は[ 幅:140, 奥行き: 310, 高さ: 180 mm ]です。恐らく缶搭載時でも2番目に高さが抑えられた製品ではないでしょうか?

でもこれ、高さが奥までずーっと180 mmなので、我が家の冷蔵庫にはギリギリ入らないのです・・・まぁ無理やり押し込んだら入るっちゃ入るんですけど・・・。あと、他にも安定した動作を見せる製品もありますけど高さ210 mmとかで完全にアウト。

ということで、多くの家庭ではこの2つの缶ディスペンサーがコンパクトでオススメです。自力で改造してでもコンパクトさを追求するならアドフィールド製、ちょっとくらい大きくても安定性、確実性を求めるならポッシュリビング製ではないかと感じました。