炭酸水メーカーでソーダを自作!各メーカーとの違いやメリット・デメリット

2018年7月25日

炭酸水メーカーって知っていますか?ただの水に自分で炭酸ガスを充填して炭酸飲料が作れる機械です。

これを使えば、市販の炭酸飲料をペットボトルで購入するのと比べて、最大で約20%程度の費用に抑えることができます。焼酎やウイスキーを炭酸割りで飲む人にとっては最高のアイテムです。

このページでは、いくつか存在するメーカー毎の特色などを紹介します。

炭酸水メーカーのメリット・デメリット

メリット

電源要らずで、どこでも使える

電源が必要な製品もありますが、ほとんどの製品では電源が不要です。

水以外の飲み物にも使える機種もある

「水以外にも使える」と公式アナウンスとしている製品は、ドリンクメイト製、ソーダスパークル製です。ソーダストリームは水だけです。

  • 気の抜けたビールやコーラを復活

  • りんご酢や梅酢をソーダ割りにできる

  • ウイスキーや焼酎をソーダ割りにできる

  • アイスティーをティーソーダにできる

  • 白ワインをスパークリングワインにできる

コスパが高い 
  • 既成のペットボトルを購入すると500 mlで1本約70円~74円。(税別)

  • 炭酸水メーカーなら16円~35円程度で作ることができます。ペットボトルを購入するのと比べて、コストを20~50%に抑えることが可能です。

ペットボトルを廃棄する手間が不要

不燃ごみとして自分で捨てられる使い捨てのカートリッジか、交換制のボンベを使うことになります。ボトル自体は使い回すので、ペットボトルのゴミが発生しません。

デメリットは破裂事故のみか?

あまりデメリットは思い当たらないのですが、強いて言えば破裂事故でしょうか。でも、これを読んでビビらずに、500 mlのボトルを買うと良いんじゃないかと思うんです。

下記にいくつかの事故の詳細を紹介していますが、どれも1リットル以上の容量で起こっています。

炭酸水メーカーに限った話でいえば、ざっと調べたところだと500 mlの容器での事故は見当たりませんでした。500 ml容器は1リットルの容器よりも構造的に有利だからでしょう。

株式会社ジョワイユの「ざ・炭酸」
  • PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)というデータベースに登録された情報では、2013年9月以降に3件発生。

  • いずれもボトル強度不足による破裂。

  • 既に市場で取り扱われていない模様。

  • 国民生活センターでのニュース詳細

ソーダストリーム製
  • 2017年のengadgetによるニュースによると、概要は次の通り。

  • ソーダストリーム製は、プラスチック製容器の強度が不足しているとして製品を回収。

  • 容量は1リットルのみ。

  • 使用期限として04/2020(2020年4月)と記載されている。

  • 国内で取り扱っているボトルは海外とは仕様が異なるため、破裂の危険性はないとのこと。

  • 500mlなどサイズの小さなボトルを使うなどの対応をとっておけば間違いはなさそう

  • engadgetでのニュース詳細

市販の炭酸飲料ボトルでさえ破裂事故は発生する

飲み残しの炭酸飲料入りペットボトルが破裂

国民生活センターによると、飲み残しの炭酸飲料入りペットボトルが破裂した事例まであります。

  • 左ヒジに当たって複雑骨折、そのあと天井まで飛び上がり天井に突き刺さった。

  • ペットボトルの容量は1.5リットルだった。

  • ボトルに口を直接付けてのラッパ飲みはしていないが、購入時期も不明で開封したのは2週間前

  • 半分飲んで室内で放置した。

  • 室温は30度を超えていなかった。

「じゃあペットボトルも買うのやめよう!」ってなりませんよね?正しい使い方さえすれば、破裂事故はそこまで恐れることではないのでは。

そもそも、こういう事故で考えられるのは、糖分を多く含んだ飲み物が発酵して炭酸ガスを出す場合のみで、通常ではありえない事故です。

たとえば1.5リットルのペットボトルを使ってペットボトルロケットとか小学生が作るじゃないですか?あのロケットは何十メートルも飛ぶんですよ。素人目線だと「そんなに圧力かけて大丈夫!?」ってくらい圧力をかけていますが簡単には破裂しませんよね。

ちなみに、いくら探しても見つからなかったのは「ボンベ自体の破裂」です。大きな衝撃を与えて凹んでいるとか炎天下に放置して高温になった状態で使うとか、よほど「さすがにそれはヤバイやろ!」という使い方さえしなければまず大丈夫そうです。

交換用ガス、ボトルは複数本持つべき

ソーダストリームやドリンクメイトの場合、スペアのボトルは多く持っておいたほうがいいです。

飲んでる最中に炭酸水が切れて、その場で充填するにしても、水を冷やしておかなければいけません。別のペットボトル等で冷やしてもいいですが、移し替える手間が発生します。

複数のボトルに一度にまとめて充填すれば、あとはキャップをしめて冷蔵庫で保管できるので、ちまちま作業することがなくなるので圧倒的に便利です。

また交換制のガスボンベも複数持っておくと、交換品の送料のコストを抑えられます。2~3本あるとすごく助かります。

3本あれば、1本は使用中でも空の2本を交換することができます。宅配の頻度も減らせて、送料も半額に抑えられます。もったいないように感じるかもしれませんが、そのボンベはどうせ次に使うボンベですし、長期視点だと、安くついた送料でペイできます

浄水器もあったほうが尚良い

すでに自宅に浄水器があるならそれでいいのですが、無い場合は浄水器も設置したほうが賢明です。せっかく炭酸水を作ろうにも、水道水では元も子もありませんからね。

浄水器があれば、水は1 Lあたり3円程度で済むのですごくお得です。氷を作るのにも、飲水にも、お酒の水割り用にも、色々使えるので必須アイテムです。

コストパフォーマンスの高い浄水器・アルカリイオン整水器はこちらで紹介してるので良かったら併せてお読みください。↓↓↓

各メーカーの特徴一覧

各メーカーの特徴一覧
製品電源ボトル脱着自分でボンベ廃棄価格/1 L水以外
ソーダスパークル不要スクリュー可能67円前後
ドリンクメイトドリンクメイト不要ワンタッチ不可(交換制)約33円
マグナムスマート不要ワンタッチ不可(交換制)約25円
ソーダストリーム
全自動モデルソースパワーワンタッチ不可(交換制)約33円
プレミアムモデルソースv3不要ワンタッチ不可(交換制)約33円
スタンダードモデルスピリット不要ワンタッチ不可(交換制)約33円
ベーシックモデルジェネシス不要スクリュー不可(交換制)約33円

水以外にも使える炭酸水メーカー

ソーダスパークル

コスト

  • 1リットルあたり65円~69円以下で強炭酸水を作ることができる(市場価格から算出)

  • 500 ml換算で33円~35円以下

  • 多くの既成品(500 ml)は税別で70~74円なので、45~50%のコストでソーダを作ることができる。

安全性

この製品に使う液化炭酸ガス質量は1本あたり8 g。ライターくらいの大きさです。

1 Lの容量に対してガスシリンダー1本を使い切ります。新しいソーダを作る時には新しいボンベを使います。

つまり、大きなボンベを使う他の製品とは違い、過不足なく安定して炭酸ガスを充填することができます。怖くてあまり入れられなかったとか、炭酸ガスを入れすぎてトラブルになる心配がありません。

また、1 Lごとに交換が必要となるので他の製品より少し手間が増えますが「入れてる途中でガスがなくなった!」という面倒は一切起こらないのがメリットです。

炭酸の強さ

  • 市販の炭酸水よりかは少し弱い。

  • ソーダそのものは微炭酸ほどは弱くないし、はるかに強い。

  • ただし割材として使うと、少し弱くなってしまう。

とにかく「簡単」

  • 1本使い切りで安定した充填が可能

  • 使ったガスボンベも不燃ごみとして自分で廃棄できる

「炭酸の強さを好きな強さにしたい!」という人には少し不向きですが、これらの点から「とにかく簡単に」を求めている人には最適な製品です。

この製品に関するQ&A

カートリッジSSK003の全長とねじ込み部分の直径

全長約6.5 cm、ねじ込み約8 ml

形式ssp003とssk003の互換性について

SodaSparkle用と表記してあれば、ssp016, ssp003, ssk003,サイズはどれも共通で互換性がある。

白箱と緑箱の違い

白箱は新パッケージ、緑箱は旧パッケージ。カートリッジの仕様は変わらない。また上述の通り、互換性に問題はない。

ドリンクメイト

ドリンクメイト

メーカー公式ページ。

ガスボンベは自分で廃棄不可で、交換制

  • ソーダスパークルなどとは違い、ドリンクメイトのボンベは大きくて(大きめのヘアスプレー缶くらい)、不燃ゴミとして捨てることは出来ない。(この点はソーダストリームと同じ)

  • 取り扱い店舗に持ち込むか、公式ページからオンラインショッピングでの交換、SodaStreamコールセンターに電話しての交換になる。(公式ページの詳細

  • 新規購入だと税抜3429円なのに対して、それ以降に必要な交換は2000円で済む。

  • 1 Lあたり33円。500 ml換算だと16円台。(マグナムガスシリンダーなら25円/13円)

  • 多くの既成品(500 ml)は税別で70~74円なので、21~22%のコストでソーダを作ることができる。

水専用の炭酸水メーカー

ソーダストリーム

ガスボンベは自分で廃棄不可で、交換制

  • ソーダスパークルなどとは違い、ソーダストリームのボンベは大きくて(大きめのヘアスプレー缶くらい)、不燃ゴミとして捨てることは出来ない。(この点はドリンクメイトと同じ)

  • 取り扱い店舗に持ち込む、公式ページからオンラインショッピングでの交換、SodaStreamコールセンターに電話しての交換になる。(よくあるご質問

  • 新規購入だと税抜3429円なのに対して、それ以降に必要な交換は2000円で済む。

  • 1 Lあたり33円台。500 ml換算だと16円台。(2000円÷60L÷2=16.67円)

  • 多くの既成品(500 ml)は税別で70~74円なので、21~22%のコストでソーダを作ることができる。

  • メーカーは「500 mlあたり約18円で作れる」とうたっているが、これは税抜き16.xx円の税込み価格。(2000円×1.08%÷60L÷2=18円)

使い方

1本のガスシリンダーで約60 Lの炭酸水が作れます。(炭酸の強さにもよる)

  1. キャップについているラベルを剥がす
  2. キャップを取り外す
  3. 本体上部を取り外し、シリンダーを回転させてねじ込む
  4. 本体上部を元に戻す
  5. 専用ボトルの水位の線まで水を入れる
  6. 角度合わせて本体に取り付ける
  7. ボタンを数回押す
  8. 「プスッ」と音がなれば完成(強炭酸にしたい場合は再度押す)
  9. ボトルの底を持ち上げて余分なガスを抜く
  10. ボトルを取り外す

ソースパワー、ソースv3、スピリット、ジェネシスデラックスv2、ジェネシスv2の違い

ソーダストリームには主に5つのモデルがあります。グレードが高い順に次の通り。

  • ソースパワー
  • ソースv3
  • スピリット
  • ジェネシスデラックスv2
  • ジェネシスv2

ただしこのうち、ジェネシスデラックスv2については色々な面で個人的に中途半端だと思っているので、以下では省略します。

グレード別の機能の違い
モデルシリーズ電源ボトル脱着自分でボンベ廃棄充填量の視覚化炭酸強度の調整
全自動モデルソースパワーワンタッチ不可
プレミアムモデルソースv3不要ワンタッチ不可
スタンダードモデルスピリット不要ワンタッチ不可
ベーシックモデルジェネシス不要スクリュー不可

「ソースパワー、ソースv3」と「スピリット、ジェネシス」の違い

ソーダストリームの主力の4つは、次のように2グループに分けることができます。

  • 上位モデル:ソースパワー、ソースv3
  • 下位モデル:スピリット、ジェネシス

上位モデルと下位モデルと2つに分けた場合の違いは、「炭酸量が視覚的に分かるかどうか」という点です。上位モデルならLEDランプで視覚的に知らせてくれます。

ソースパワー以外のモデルは内蔵電池で駆動していて、電池が切れたらメーカーに依頼が必要です。でも1回の充填で数秒も光らないので、電池切れはそうそう起こらないとは思います。

最上位モデルのソースパワーは電源接続があるので電池切れの心配はありません。

ジェネシスデラックスv2とジェネシスv2の違い

冒頭で、ジェネシスデラックスv2には魅力を感じないから省略すると言いました。でもそう言っただけでは納得できない人もいると思うので、「なぜ魅力を感じないのか」説明しておきます。

  • デラックスの方がドライアイスが発生しにくい。

  • デラックスは充填が完了すると大きな音が鳴る。充填完了がわかりやすい。

  • デラックスはガス抜きの音が静か。

  • デラックスは受け皿など、局部でシルバーメッキが施されている

現状、ジェネシスは10000円前後で、デラックスは13000円ほどで、両者では3000円ほどの価格差があります。

もちろん性能は上なんですが、「上記の仕様差だけで3000円を払えるか」というと私個人としてはちょっと納得がいかない部分があります。それだったらデラックスではない普通のジェネシスを買うか、いっそ1つ上位モデルのスピリットを買いますね。スピリット以上のモデルならボトルの脱着がワンタッチですから。ワンタッチ脱着は性能として大きいと感じます。

ソーダストリーム ソース・パワーのメリット

ソース・パワーのメリットは主に次の3つ。

  • 電池切れがない。
  • 炭酸強度を3段階で調節できる。
  • ワンタッチ脱着。

このうち、「炭酸量を調節」については「安いモデルでも手動で調節出来る」と思うかもしれませんが、毎回同じ感じに仕上げるのは難しいんですよね。

毎回ムラがあっても気にしないとか、安さを追求したいとか、器用な人は下位モデルのほうがオススメです。そういうことが煩わしいなら全自動のソースパワーがオススメです。

ソーダストリームのまとめ

以上をふまえて、各モデルについてまとめました。

ソーダストリーム ソース・パワー
  • 1番ハイグレードなモデル。

  • シリーズ内で唯一、電源が必要。(デメリットとも受け取れるが、電池が切れない安心感がある

  • 唯一、ソーダ強度を3段階で調節可能。ストレートでの飲用、お酒の割材用など、用途に合わせて炭酸を調整したい人に向いている。

  • 充填量は目で見て分かる。

ソーダストリーム Source v3(ソース v3)
  • 電源不要とワンタッチ脱着の両方を満たしている。

  • しかも充填量も目で見て分かる。

  • ワンタッチ脱着。

ソーダストリーム Spirit (スピリット)
  • ボトルの脱着がワンタッチ式で、作業がラク。

  • シリーズ内でワンタッチ式では最も安い

  • ワンタッチ脱着。

ソーダストリーム Genesis v2(ジェネシス v2)
  • ワンタッチではなく、スクリュータイプなので脱着が少し面倒。

  • でもシリーズ内では本体価格が最も安いのが最大の魅力。コストパフォーマンスは最強と言える。