セラミック真空断熱タンブラーで酒を美味しく飲める!

2023年10月27日

「真空断熱タンブラーは氷が溶けないから便利だけど金属臭がする」と感じて以来、氷でグラスが汗をかいても我慢して使ってきたんですけど、セラミック塗装の真空断熱タンブラーの存在を知ってからは考えが変わりました。

  • 真空断熱タンブラーは金属臭がする
  • ガラスのコップは美味しく飲めるけど、すぐに氷が溶ける

まさかこのジレンマを解決してくれるとは・・・。

真空断熱セラミックタンブラーとは?

ステンレス製のタンブラーをセラミック(陶器質)でコーティングしたもの。メリットは次の通り。

  • 金属成分の溶出が抑えられ、金属臭がしにくい
  • 炭酸飲料や飲み物の成分で容器が変質しにくい
  • 陶器質なので口当たりが優しい

以下でいくつかオススメを紹介します。

STTOKE Lサイズ、Gサイズ

「使い捨てのコーヒーカップを減らしたい」という思いから作られたストーク社は2018年オーストラリア・メルボルン発祥の企業。

製品特徴

  • サイズの種類はS、L、Gの3サイズ
  • 蓋付きなのでアイスでもホットでも温度を長時間キープ
  • フタは完全止水でカバンに入れて持ち歩くことも可能(ただしスモールサイズは完全止水じゃない)
  • 追加パーツで増量できる拡張性アリ
  • 最大10色を超える豊富なカラーバリエーションで自分色を出せる
  • 内側はセラミックコーティング
  • 食洗機対応

完全止水の新しいSTTOKE LID

2022年8月以降、二重パッキンとスクリュー型のフタで、横に倒しても漏れない強力な完全止水を実現。メーカーも公式で「メントスコーラでも漏れない!」という動画を作っていて、完全止水の性能をアピールしています。

サイズ別 比較一覧

項目SサイズLサイズGサイズ
サイズSMALLLARGEGRANDE
カラー4色11色12色
寸法高さ11.4cm x 幅5cm x 口径8cm高さ14.4cm x 幅6cm x 口径8cm高さ17.5cm x 幅6.8cm x 口径8cm
容量236ml355ml470ml
重量166g222g290g
生産国中国中国中国
蓋の種類はめ込み式(漏れない蓋ではない)スクリュー式(漏れない蓋)スクリュー式(漏れない蓋)

「500ml+氷」も入る拡張機能

ハイドレート&工クステンションセットなら160mlの拡張ができるので、Gサイズ(容量470ml)にセットした場合は合計で630mlとなり、「500mlの飲み物+氷」も収まります。

またLサイズでも合計で515mlになるので、500mlの飲み物を全て移し替えることが可能です。

エクステンションと合計容量の一覧
元のサイズ元の容量拡張容量合計容量
Gサイズ470ml160ml630ml
Lサイズ355ml160ml515ml

ただし拡張部分はプラスチック素材なので、保冷力はいくらか落ちると思います。また、Sサイズには対応していません。

一応、食洗機対応だけど

FAQにはこうありました。

食洗器でも洗えますか?

洗えます。但し食洗器の温度によっては底のゴムが早く劣化する可能性があります。

https://sttoke.jp/pages/faq

CERAMUG タンブラー<蓋付き>500ml

製品特徴

  • 蓋付きなのでアイスでもホットでも温度を長時間キープ
  • 内側だけセラミックコーティング、外側はアクリル樹脂コーティング
  • 完全止水ではないので転倒等による液漏れには注意
  • 食洗機非対応なので注意

実使用の感想

実際にこれを使っているので、感想を箇条書きにして以下にまとめます。

最初はフタがめっちゃ臭い

最初の数回のうちは洗っても洗ってもかなりプラスチック臭がしました。特にお白湯だと明確に臭い。使ううちにほぼ感じなくなったけど、やっぱりお白湯ではほのかに匂うというか、どこか違和感がある。でもこれは、お茶、コーヒー、牛乳、酒などでは感知できない程度の臭い。「コップの金属臭」が気になって買い替えを検討している人にとっては重要な部分だと思うのであまり安易なことは言いたくないけど、少なくともかなり臭いに敏感な私でも、買って後悔してない。ただし、フタありきでお白湯での使用をメインに考えているならあまりオススメはできない

フタの口当たりは良くない

フタはただのプラスチックなので、口当たりを優先したい時はフタを外したほうがいい。なので、ホットでも口当たりを重視している人にはオススメできない

簡単キレイ

内側も外側もとぅるとぅるなので不織布のスポンジと中性洗剤だけで簡単キレイ、黒色モデルは洗い残しの確認も容易。手洗いも簡単なので食洗機非対応に不便を感じたことはない。というか、食洗機対応だったとしても、食洗機で洗っているあいだ使用できないことを考えるとむしろ「手洗いでいいや」となる。

保冷力は◎、保温力は◯

フタがあるので保冷力はかなり高い。呑み口を閉じると更に保冷が持続する。例えば、キンキンに冷えた飲み物に氷を1つだけ入れて呑み口を閉じて一晩放置する → 朝になってもまだ氷が残ってる。

フタに断熱性がないのでホットの場合は少し保温が不利だけど、例えば夜に100℃の熱湯を入れる → 朝になってもお湯として飲める程度の能力はある。(体感で50-60℃はある)

フタは完全止水ではない

呑み口を閉じても、90度倒すとボトボト液体が漏れてくるので注意。180度ひっくり返しても周囲のパッキン側からは漏れないし、フタが外れることもない。走行中の車中でも使えるけど、飲まない時は呑み口を閉じたほうが無難。これさえ解決できれば外出時の携行も可能になるので、(サードパーティ製でもいいから、完全止水のフタをだしてくれないかしら?)と願うばかり。

フタを外す時に液が飛ぶ

フタを外す時、パッキンのゴムに付着している液体がピピピッと数滴飛び散ることがよくある。洗わずにおかわりしたい時にこれがちょっとストレスになってる。これが唯一にして最大のマイナスポイントと言ってもいいくらい

車のドリンクホルダーにもギリギリ入る

開口部分の直径は83mm(外径の公式寸法)、底部の直径は実測で約70mm前後(ノギス持ってないので正確に測れませんが)

ちなみにペットボトルの直径は64mmくらい。ペットボトルでも両サイドに5mmくらいの隙間ができるようなホルダーなら辛うじて入ると思うけど、ペットボトルでもギリギリだったら確実に入らない。仮に入ったとしても、余裕がないと脱着で苦労するかも。余裕をもった寸法で検討してみて。

あと、表面はアクリル塗装なので、ホルダーのタイプによっては繰り返しの使用で傷ができることは覚悟した方がいいと思う。(例えば、バネで挟み込んで幅を調整するタイプのホルダーとか)

CERAMUG タンブラー 420ml

420mlのこちらは、内びんも表面もセラミック塗装で、食洗機に対応しているのが特徴。(上で紹介した蓋付き500mlは内びんだけがセラミック塗装で、表面はアクリル塗装)

製品特徴

  • セラブリッド タンブラー(内側も外側もセラミックコーティング)
  • 食洗機対応(食器洗い乾燥機OK)
  • 350ml缶のビールを注げば、黄金比の泡でちょうどになる容量設計

食洗機対応

食器洗い乾燥機は使用できますか。

ご使用いただけます。
ご使用の際は金属痕がつく場合がありますので、金属製品との接触にご注意ください。

https://www.kyocera.co.jp/prdct/kitchen/support/qa/tumbler/index.html

CERAMUG 「420ml」と「蓋付き500ml」の違い

違いを一覧にまとめます。


製品性能比較

項目CERAMUG タンブラー<蓋付き>500mlCERAMUG タンブラー 420ml
商品名CERAMUG タンブラー<蓋付き>500mlCERAMUG タンブラー 420ml
サイズ83mm×83mm×180mm/口径:82mm77mm×77mm×155mm
実容量0.46L0.42L
重量245g180g
材質(胴部・内びん)ステンレス鋼
(フタ)ポリプロピレン
(パッキン)シリコーンゴム
ステンレス鋼
耐熱温度110℃(フタ)
表面加工(胴部)アクリル樹脂塗膜加工
(内びん)セラミック塗膜加工
セラミック塗膜加工
保温効力82度以上(1時間)
保冷効力6度以下(1時間)7℃以下(1時間)
生産国中国中国
注意事項食器洗い乾燥機はご使用いただけません。
火のそばに置かないでください。
本体は水中に放置しないでください。

2つの比較まとめ

420mlはフタが無いので、自宅用に向いています。転倒時のことを考えるとオフィスでは蓋付きのほうが無難。

また、420mlはホットにもアイスにも使えますが、ホットは湯気で冷めやすいので使用頻度としてはアイスドリンクがメインになるかと思います。例えば、「キンキンに冷えたビールやお酒を自宅でチビチビ飲みたい」みたいな時には最高。

420mlと蓋付き500mlは保温性能自体には大きな差はありません。大容量、蓋付き、ホット・アイス兼用にこだわるなら500mlタイプがオススメで、私は便利さを重視して蓋付き500mlを選びましたが、塗装品質、食洗機対応にこだわるなら420mlがオススメです。

ドウシシャ touki-futa カラータンブラー 280ml nomigoro

製品特徴

  • 陶器ふた付きで口当たりが優しい、唇で感じる温度も自然
  • ピンク(ハーモニー)/パープル(リラックス)/グリーン(フォーカス)/グレー(シック)の4色展開
  • フタは3つのパーツに分解して洗えるので衛生的

このタンブラーのフタは唇が触れる部分まで陶器質です。「セラマグの蓋付き500mlのフタはプラスチックだから口当たりや臭いが少し気になる」というひとや、飲み心地を優先したいひとにオススメ。他のタンブラーに比べて比較的安価なのもいい。

悩んだ挙げ句これを買わなかった理由

誤解を与えないように説明すると、製品に問題があるというより私の使い方とは合わなかっただけ。

コンセプトも製品もめっちゃ良いと感じているんですけど、私の使い方として気になった点は次の通り。

1つ目。アマゾンで見た時に気になったのが、少しマット感を感じる白色のフタ

コーヒーを飲むと、呑み口の表面に残ったコーヒーが乾いて後が残りそうで「洗わずにおかわりするのが何かイヤ」と感じたんです。でも公式ページを見るとめっちゃツルツルなのでその心配はなさそう。同じ理由で購入を見送っているひとは私だけじゃないかもしれません。「もっとツルツル感をアピールすればいいのに」と思いました。

2つ目。容量が少なすぎる。

コンセプトからしてもメーカー側はホット専用を想定しているのかもしれませんが、私はアイスも兼用で使いたい。機能上は使えるはずですが、280mlに氷を入れると実容量はかなり減ってしまう。

3つ目。本体上部の金属リングが邪魔。

例えば、フタ無しでお酒なんかを飲みたい時、唇に金属が当たってしまいます。このパーツにどんな目的や機能があるのか分かりませんが、唇が当たったことを想像するとどうしても抵抗感が出てしまいました。フタ無しでの使用も考えている私にとっては邪魔なパーツでした。

フタのフタがシリコン。

スライドできる呑み口の部分のフタはシリコンなんです。「白いシリコンに汚れが付いたら、ハイターとかしないと取れなくなるのかな。コーヒーとかやばそう」という不安でためらってしまいました。

このタンブラーは最終候補の1つとして悩んだくらいです。私は1つのタンブラーに色んな機能を求めすぎた故に上記の点で断念してしまいましたが、ホット専用、蓋ありきの使用しか想定しないひとにはオススメ。